どうもどうもアジモドキだよー

白さん:

「ふーむ、そうなのかー。」

ナイトちゃん:

「なにがそうなのかーなの?」


白さん:

「夜光の霊砂ってあるでしょ?」


ナイトちゃん:

「あるねー。このあいだの豚角煮にいれたよー。」


白さん:

「夜光の霊砂は、アジモドキってお魚から作るんだって。」


ナイトちゃん:

「紅玉海のスイの里のちかくでとれるおさかなだね。で、アジモドキってアジなの?アジじゃないの?」

白さん:

「アジモドキは、顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科マブタシマアジ属のマブタシマアジの事だね。まぁ、アジの一種だよ。」


ナイトちゃん:

「マブタシマアジってなまえなんだー。なんか、まぶたありそう!」


白さん:

「あるよ。」


ナイトちゃん:

「えっ!?」


白さん:

「マブタシマアジは瞼があるから、マブタシマアジなんだよ。」


ナイトちゃん:

「またまたー、ナイトちゃんの事をだまそうとしてー。おさかなはまばたきしないでしょ!」


白さん:

「瞬きはしないけど、脂瞼と呼ばれる半透明の膜が黒目以外の部分を覆っていたりするのよ。」


ナイトちゃん:

「しけん?」


白さん:

「そう、脂瞼。脂瞼にはまだ、どういう役割があるかよく解ってないんだって。視覚を補完する役割や眼を防御する役割があるんではないかと言われているそうよ。」


ナイトちゃん:

「それはバフだね。」


白さん:

「命中率が上がったり防御力が増えたりするのは、バフだね。」


ナイトちゃん:

「ナイトちゃんのまぶたも、命中率があがったり防御力があがったりするといいのに!」


白さん:

「その為には、ナイトちゃんの瞼が半透明になってしまうよ。」


ナイトちゃん:

「それはこわい!」