たまねぎナイトちゃん

ナイトちゃん:

「白さん、白さん!」


白さん:

「ん?どうしたの?」


ナイトちゃん:

「今日のお昼、アウラちゃんとごはんにいったの。」


白さん:

「何処行ったの?」


ナイトちゃん:

「びすまるく!」


白さん:

「ナイトちゃん、ビスマルク好きね。」


ナイトちゃん:

「あそこのハンバーグがさいこーなの!にくじるがいっぱいで……って、そういう話じゃなくて!」


白さん:

「ほうほう?」


ナイトちゃん:

「わたしが、ハンバーグの付け合わせ食べてたらアウラちゃんが『えっ!?ナイトちゃんワイルドオニオン食べてもいいんですか!?』って言ってきたの!」


白さん:

「ほうほう。」


ナイトちゃん:

「ナイトちゃん、わいるどおにおん食べたらダメなのかなぁ……? もしかしてしんじゃうの……?」


白さん:

「だいじょぶじゃない?」


ナイトちゃん:

「白さん、かるっ!」


白さん:

「ワイルドオニオンには、アリルプロピルジスルファイドという成分が入っているの。」


ナイトちゃん:

「ありる……?」


白さん:

「この成分は、猫の赤血球に含まれるヘモグロビンを酸化させるのよね。」


ナイトちゃん:

「へもぐろびん……?」


白さん:

「赤血球が酸化して壊れてしまうと『溶血性貧血』という症状になり、カラダに充分な酸素を届けることができなくなってしまって、死ぬ事もあるの。」


ナイトちゃん:

「ナイトちゃん、しんじゃうの!?」


白さん:

「ナイトちゃんは猫じゃないでしょ……。」


ナイトちゃん:

「でも、猫がありるなんとかで、へもぐろびんになるなら、ミコッテがならない理由にはないよ!」


白さん:

「ナイトちゃんがいつも食べているハンバーグにもワイルドオニオン入っているし、それを今まで食べていても何ともないどころか、ナイトちゃんは元気になっているから大丈夫でしょ。」


ナイトちゃん:

「なるほど!」


白さん:

「まぁ、もしナイトちゃんが『溶血性貧血』になって倒れても、ホームポイントに戻るだけだから、大丈夫よ。」


ナイトちゃん:

「それはいわないやくそくでしょ!」