はじまりはいつも雨

白さん:

「ふーむ……。」


ナイトちゃん:

「白さん、ナイトちゃんの顔をじっと見つめてどうしたの?クロワッサンアマンド半分たべる?もぐもぐ……。」


白さん:

「いやね、ナイトちゃんと初めて会った時の事を思い出してね……。」


ナイトちゃん:

「ほうほう……もぐもぐ……。」


白さん:

「あれは、ウルダハだったねー。」


ナイトちゃん:

「ナイトちゃんは剣術士スタートだったから、ウルダハによくいたねー。もぐもぐ……。」


白さん:

「雨が降っててね、陽も落ちて薄暗くなってきたマケボの前で……。」


ナイトちゃん:

「ふむふむ。ごちそうさま。」


白さん:

「お腹を空かせたナイトちゃんが……。」


ナイトちゃん:

「ふむふむ……?」


白さん:

「箱に入って、こっちを見つめていたのよねー。」

ナイトちゃん:

「はこ!?」


白さん:

「あー、これは、ごはんあげないとダメだわーって、うちに連れて帰ったのよねー。」


ナイトちゃん:

「えっ!?ナイトちゃん、はこになんてはいってなかったよ!」


白さん:

「あれ?そうだっけ?雨曝しでマケボの前にいたような……。」


ナイトちゃん:

「ウルダハのマケボには、屋根がないから、雨が降ったらもれなくあまざらしだよ!」


白さん:

「あははー、そうだねー。」