ご注文は落語ですか?

ナイトちゃん:

「落語おもしろかったねー!」


白さん:

「面白かったねー。霽月亭 六七師匠もべっぴんさんだったしね。」


ナイトちゃん:

「もっと落語聞きたないー!白さん落語やって!」


白さん:

「えー、そんな急に言われても!?」


ナイトちゃん:

「いつも、小難しい話しているでしょー。」


白さん:

「そんな認識だったの!?」


ナイトちゃん:

「タノムー。」


白さん:

「もう、ナイトちゃんはしょうがないにゃぁ。」


ナイトちゃん:

「えへへー。」


白さん:

「それではひとつ……。」


白さん:

「えー、あるところに、一人の男がいまして。この男、何かにつけて金に縁が無く、テレポをする費用すら事欠いている。その男がふと呟いた。」


ナイトちゃん:

「わくわく……。」


白さん:

「俺についてるのは貧乏神じゃなくて死神だ」


白さん:

「そうするていと、なんと、どこからかともなく本物の死神が現れてしまう。」


ナイトちゃん:

「えっ!?だれっ!?!?」


白さん:

「驚いている男に向かって死神はこう言った。」


白さん:

「お前に死神の姿が見えるようになる呪いをかけてやる。もし、死神が病人の枕元に座っていたらそいつは寿命だから駄目。反対に足元に座っていたら助かるから、呪文を唱えて追い払え。追い払う呪文はアジャラカモクレン、テケレッツのパーだ。」


ナイトちゃん:

「アジャラカモクレン、テケレッツのパー、アジャラカモクレン、テケレッツのパー……。」



ナイトちゃんは耳をふさいで呪文を繰り返したそうな。めでたし、めでたし。