食べる事が許されない幻の料理

3月30日の記事「肉の日」のつづき


ナイトちゃん:

「そうそう、白さんしってる?そんざいはあきらかなのに、つかうことができない幻のダシ汁があること。」


白さん:

「なになに?こわい話?」


ナイトちゃん:

「昨日、つかったマグレカナールの胸肉をつかったダシ汁にフォン・ド・カナールってあるんだけど、これをつかって料理した冒険者はだれもいないの……。」


白さん:

「フォンには、料理って意味があって、フォン・ド・カナールは、カナールを使った料理って意味だけど、どんな味なの?」


ナイトちゃん:

「なんと、だれもたべたことがないの!こわーい!」


白さん:

「へー、ちなみに、そのフォン・ド・カナールは作り方は分かっているの?」


ナイトちゃん:

「もうばりばりだよー!カナールの骨片とマグレカナールの胸肉とタイムとワイルドオニオンとガーリックをぐつぐつ9時間くらい煮込むんだよ。」


白さん:

「で、その出来たフォン・ド・カナールはどうするの?」


ナイトちゃん:

「なんと、このフォン・ド・カナールを納品するともれなく、かまどの火をつかさどる女神チャンティコの祝福をうけたフライパン、チャンティコフライパン・ルキスがもらえます!」


白さん:

「ナイトちゃんは、フライパンをもらうのと、フォン・ド・カナールを食べるの、どっちがいいの?」


ナイトちゃん:

「すっごいたべてみたいけど……ぼうけんしゃはたべることが、ゆるされないの……。」


白さん:

「それは悲しいね。」